2012年 08月 10日
フランスと日本の文化について |
フランスという国の代表的な性質としては、ひとつにさかんなカルチャーがあります。
グルメな食文化、ドラクロワやモネの描いた絵画、バレエやモードファッションなど人それぞれ思うところは様々だと思いますが、このこともまたフランスの盛んな文化を象徴しているといっていいでしょう。
また一方、近年では、日本の文化が世界中で人気を集めているという話もしばしば聞かれるようになりました。かつては「幼稚・子供っぽい」と、往々にして日の目を見られなかった現代日本のアニメやマンガといったカルチャーも、その質が評価されるようになると世界中で受容され、日本のファンを増やし続けています。
このような日本独特のカルチャーは、19世紀から20世紀初頭のヨーロッパでも大流行しました。
フランスの画家クロード・モネは、扇子を背景に着物を着た妻を描いた『ラ・ジャポネーズ』という作品を描いています。
またあるオーストリアの版画家は、日本の版画好きが高じて実際に日本を訪れたと言われています。世紀の代わり目、1900年のことでした。
「あるがままの現実を描く」ことに代わって「目に見えないものを描く」ことが要請されるようになった時代の空気の中で、写実性を排したシンプルかつダイナミックな浮世絵は、当時代の芸術家のインスピレーションを大いに刺激しました。
今日ではフランスも日本も世界的な文化大国であり、それぞれ他国には見られない固有の文化を持っています。
このような固有の文化が発展するためには、新しい芸術が受容されるための風土や国民性、そこに住む人々の心の余裕、暮らしの余裕が必要不可欠です。
つまり、一見異なった印象を与えるフランスと日本の文化も根底では同じものに基づいているというわけで、そう考えるとフランスという国に対してもより親近感が持たれる気がします。
Junki
グルメな食文化、ドラクロワやモネの描いた絵画、バレエやモードファッションなど人それぞれ思うところは様々だと思いますが、このこともまたフランスの盛んな文化を象徴しているといっていいでしょう。
また一方、近年では、日本の文化が世界中で人気を集めているという話もしばしば聞かれるようになりました。かつては「幼稚・子供っぽい」と、往々にして日の目を見られなかった現代日本のアニメやマンガといったカルチャーも、その質が評価されるようになると世界中で受容され、日本のファンを増やし続けています。
このような日本独特のカルチャーは、19世紀から20世紀初頭のヨーロッパでも大流行しました。
フランスの画家クロード・モネは、扇子を背景に着物を着た妻を描いた『ラ・ジャポネーズ』という作品を描いています。
またあるオーストリアの版画家は、日本の版画好きが高じて実際に日本を訪れたと言われています。世紀の代わり目、1900年のことでした。
「あるがままの現実を描く」ことに代わって「目に見えないものを描く」ことが要請されるようになった時代の空気の中で、写実性を排したシンプルかつダイナミックな浮世絵は、当時代の芸術家のインスピレーションを大いに刺激しました。
今日ではフランスも日本も世界的な文化大国であり、それぞれ他国には見られない固有の文化を持っています。
このような固有の文化が発展するためには、新しい芸術が受容されるための風土や国民性、そこに住む人々の心の余裕、暮らしの余裕が必要不可欠です。
つまり、一見異なった印象を与えるフランスと日本の文化も根底では同じものに基づいているというわけで、そう考えるとフランスという国に対してもより親近感が持たれる気がします。
Junki
by au-dela_des_mers
| 2012-08-10 21:08
| 南部鉄器にまつわるお話