今回、ご紹介するのは、
いよいよ鉄器づくりの最後の作業、着色です。
作業はまず、パテで穴を埋めるところから始まります。
というのも、鉄でできているので、
表面には小さな穴があったりすることも多く、
着色すると予想以上に目立ってしまうのです。
細かい仕事で、慣れないと滑らかな表面に仕上がりません。
どんな仕事にも共通していることかもしれませんが、
前工程、準備がその後の出来を決める大切な作業なのですね。
表面が滑らかになったところで、
上口や注ぎ口など細かい部分を筆で塗り、網の上へ。
初めに裏側を、その後ひっくり返して表側を、機械で着色します。
その際、内側に塗料が入らないよう、フタをしますが、
フタのない注ぎ口にはなんと、磁石をかぶせるそうです。
鉄器ならではのアイデアが面白いですね。
全体的に色がついたら、一色仕上げのものは終了。
その後、上色をかけるものは、塗料を乾燥させるラインに乗せます。
このラインは10mも続き、ここで温まった鉄器に、
水性塗料で上色をかけます。
鉄器が温かいうちに塗り終えないと、塗料の水分を飛ばせないので、
手早く終わらせるのが重要。

例えば、マロンのように一色仕上げのものは、
一度でむらなくきれいに仕上げなくてはいけないので神経を使います。
逆に上色をかけるものも、例えば白っぽい色などは
何度も重ね塗りをしないと色がうまく出ないものがあるので、
これもまた難しいのだとか。

また、南部鉄器カラーポットは、形もさまざまなので、
複雑な形のものは、色がのらない部分が出ないように慎重に作業しています。
その分、むらなく美しく仕上がったときは喜びも倍増!
今回お話を聞かせてくださった方は、
もともと電気メーカーで働かれていたそうです。
でも「ものづくり」が大好きで、伝統的な仕事に携わりたいと、
南部鉄器の工場に転職されたとか。
そんな志を持った方々に愛情を持って作られているからこそ、
上質な南部鉄器カラーポットが出来上がるのですね。